ロゴス編 :

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ロゴス編

ロゴスコーポレーション 会社訪問レポート

弊社のある小田原から、車でひたすら西へ進むこと数百キロ――、
緑豊かな紀伊の山々を抜けると、天然の良港「由良湾」が眼下に広がってきました。

ここは和歌山県日高郡由良町。
「平成百景」「日本の渚百選」にも選ばれた白崎海岸からほど近い、のどかな町の一角に、 ロゴスコーポレーション(以下、ロゴスと記す)の工場がたたずんでいます。

いくつかあるロゴスの拠点のうち、こちらの工場では、
水産業の各種作業や土木作業にも耐える「産業用レインウェア」を製造しています。


アウトドア用品をはじめ、幅広い商品をラインナップする同社ですが、
1928年に創業した当初は、船舶用品の問屋としてスタートしました。
つまり産業用レインウェアは、ロゴスのルーツにも通じる商品といえるでしょう。

今回の取材でお話をうかがったのは、同社社長の実弟でもある柴田常務。
さらに、我々が訪れた工場の児玉所長、当社営業担当の国弘さんも同席されました。


児玉所長は、柴田常務の父である柴田郷二郎前社長の時代から、
この工場で50年近く働いてきた大ベテランです。
柴田常務も20年ほど前までこちらの工場で働いていたそうで、
お二人の様子からは、旧知の仲らしい温かい雰囲気が伝わってきました。

柴田常務によると、かつて水産業用のレインウェアは、
重くて動きにくいゴム製のものしかなかったそうです。

そこで、「新素材のターポリンという防水布を使えば、軽くて動きやすいウェアができる。 重労働だった漁師の仕事も楽になる」という発想のもと、 同社は1957年に画期的なレインウェアを開発しました。


近くには有名な高野山も


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産業用レインウェアの工場内観



水産用レインウェアの特徴を説明する柴田常務(左)と、児玉所長(右)




ターポリンとは、生布をフィルムでコーティングした防水生地のこと。軽量で防水性と強度を併せ持つ。現在ではテント生地や船などの日よけとして広く流通している。


随所に工夫が隠されている。

高周波ウェルダーで溶着作業


ロゴスには、「ないものを創り出す」という企業理念があります。
そのDNAは、おそらく当時から連綿と受け継がれてきたのでしょう。

ロゴスの産業用レインウェアは、ミシンで縫い合わせるのではなく、
「高周波ウェルダー」という特殊な技術で製造されています。

生地のパーツとパーツを金型で挟み込み、そこへ電気を通し、
分子の動きを活発にさせて溶着するのです。
この方法により、「縫い目のないウェア」づくりが可能となりました。

高周波ウェルダーは、曲線をつくるのが難しく、
いろいろな形状の金型を使い分けながら、少しずつ生地を溶着していきます。
この技術を習得するまでには、1年くらいかかるそうですが、
工場には、児玉所長のようなベテランも多くいらっしゃるので、
品質や完成度の高さは折り紙つきです。

溶着してつくられたウェアの前面には、突起物がまったくないため、
例えば漁師さんが網を扱っても、引っ掛かることはまずありません。

その他、厚手のグローブをしたままでも開閉できるように、
ジッパーはかなり大きめのつくりとなっています。
また、通常は内側につける二重袖を、外側につけることで、
グローブをしたままでもスムーズ着ることができます。

このように、ユーザーの使い勝手を充分に考慮して、
随所に工夫が盛り込まれています。
そうして出来上がったロゴスの産業用レインウェアは、
タフな作業に耐えうる“仕事着”として、
水産業者から土木作業者、農作業者まで、広く支持されているのです。

高周波ウェルダーに使用する沢山の金型

「ロゴス」アウトドアブランドとして躍進しはじめた経緯を聞いてみました。

1970年代後半、過渡期を迎えていたロゴスは、新たな道筋について模索していたそうです。

その頃、「ポパイ」という男性向け情報誌が創刊され、沢山のアメリカン・カルチャーが日本に入ってきました。

アメリカでの滞在経験がある柴田常務は、「日本にも家族でレジャーを楽しむ時代が来る。そして家族で遊ぶものは、キャンプなのではないか」と考えたそうです。

当時はまだアウトドアという言葉もなかったそうで、
「ファミリーキャンプ」という言葉は、ロゴスが初めて使い始めたのではないかとのこと。

登山用の専門店でしか取り扱いがなかったキャンプ用品を、
ロゴスは「ホームセンター」で販売し始めました。

レインウェアやゴムボートを扱っていたからこそ可能になった、ロゴス独自の販売ルートだったそうです。キャンプ用品が日常品と共に並ぶようになったことは、今日のアウトドアブームの種火となったかもしれません。

「表でて楽しかったらそれでええやんか」
「楽しいことはストレートに伝えていきたいんや」

柴田常務のお言葉が心に残りました。

たしかに最近のアウトドアグッズは、少しスペックにこだわりすぎているかもしれない。大切なのは「もの」ではなく「コト」なんだと改めて考えさせられました。

「家族の時間をもっと持ちたい」というニーズに応えるため、
ロゴスは、できるだけ手軽にそれを実現できるような商品ラインナップを取り揃えています。

ハイスペックなアウトドアグッズが注目される中、アウトドアのすそ野を広げてきたロゴスの功績と、その背景にある熱い想いを知ることができました。
今後もどんな角度から新しい商品を開発していくのか、楽しみです。


紐を通す部分の金型


袋詰もこちらの工場で行っている




左から店長工藤、国弘さん、柴田常務


最後に記念撮影。ありがとうございました!




~ ロゴスの当店売れ筋商品 ~


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